基礎知識

素材を知る。ポリウレタンの圧倒的強度
-後編-「圧倒的な強度」とは

素材を知る。ポリウレタンの圧倒的強度<br>-後編-「圧倒的な強度」とは

前編では、ポリウレタンの構造や特性について見てきました。

ここからは、ダイローブの最大の特長である「圧倒的な強度」について、試験結果をもとにご紹介します。


目次

    ダイローブの最大の強みは圧倒的な強度

    ダイヤゴムではポリウレタンを使って耐溶剤用手袋と防寒用手袋を製造しています。製品ごとに様々な強みがあるのですが、今回は全ての製品に共通した強みである「機械的強度」について紹介したいと思います。

    引張強度

    ゴムあるいはゴム製品の世界では、その強度を示すために、よく引張強度という試験が行われます。
    サンプルから切り出した試験片の上と下をそれぞれつまみ、縦方向に引っ張っていきます。

    ゴムが限界をむかえると試験片がちぎれます。このちぎれるのにかかった力を測定します。

    今回はこの引張試験で、ダイヤゴムのポリウレタン製手袋「ダイローブ20」と、市販の3種類の手袋とを比較してみました。
    この3種類の素材は世の中で最も多く流通している代表的な素材です。

    今回試験したサンプル

    製品名

    素材

    生産国

    厚み

    ●ダイローブ20

    ポリウレタン

    日本

    0.2mm

    ●サンプルA

    天然ゴム(ラテックス)

    マレーシア

    0.13mm

    ●サンプルB

    ニトリルゴム

    タイ

    0.07mm

    ●サンプルC

    塩化ビニール(PVC)

    中国

    0.07mm

    結果はこちら

    製品名

    素材

    厚み

    引張強度

    ●ダイローブ20

    ポリウレタン

    0.2mm

    6.71kgf

    ●サンプルA

    天然ゴム(ラテックス)

    0.13mm

    0.87kgf

    ●サンプルB

    ニトリルゴム

    0.07mm

    0.67kgf

    ●サンプルC

    塩化ビニール(PVC)

    0.07mm

    0.64kgf

    ※JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-引張特性の求め方」に基づく
    ※上記結果は今回使用したサンプルに対する測定値であり、全てのポリウレタン製手袋、天然ゴム製手袋、ニトリルゴム製手袋、塩化ビニール製手袋の結果を代表するものではありません。

    この引張強度の数値は何kgの力が加わったらちぎれるかを示しています。
    結果を見ると、他の素材の手袋と比べてポリウレタン製手袋のダイローブ20は、圧倒的に強い強度を示しています。

    耐摩耗性

    機械的強度を測る試験としてもう1つ別の実験をしてみましょう。こんどは耐摩耗性です。
    これはサンプルから切り出した試験片を砥石のようなものでこすり、「何回こすったら破れるか」や「一定回数こすったらどれくらい削れているか」を見る試験です。

    摩耗試験には様々な試験法がありますが、今回はテーバー摩耗試験機と呼ばれる試験機を使います。
    テーバー摩耗試験は、一定速度で回転する試験片に2個の車輪状の砥石(摩耗輪)を一定荷重で押し当てて摩耗させる試験方法です。

    今回はこの摩耗試験で、ダイヤゴムのポリウレタン製手袋「ダイローブ550」と、ニトリルゴム製手袋「ダイローブバリューYN5011」とを比較してみました。
    ニトリルゴム製手袋は世の中で最も多く流通している手袋素材の中でも耐摩耗性が良いとされる素材です。

    今回試験したサンプル

    製品名

    素材

    生産国

    ●ダイローブ550

    ポリウレタン

    日本

    ●DバリューYN5011

    ニトリルゴム

    マレーシア

    勝負の結果はいかに?

    製品名

    素材

    生産国

    1000回転時摩耗量(g)

    ●ダイローブ550

    ポリウレタン

    日本

     0.0042

    ●DバリューYN5011

    ニトリルゴム

    マレーシア

     0.0540

    ダイローブ550の完勝です。
    決してダイローブバリューYN5011の耐摩耗性が悪いわけではありません。ダイローブ550が強すぎるのです。

    まとめ

    変幻自在の特性をもつポリウレタン。 その特性を活かして作られるダイヤゴムのポリウレタン製手袋の最大の特長は「圧倒的な強度」であることがおわかりいただけましたでしょうか?
    この圧倒的な強度をベースにした優れた耐久性がダイローブが多くの現場で支持されている要因の1つとなっています。
    ある雪深いエリアにあるスキーロッジにお邪魔した時、使い古された防寒用ダイローブが置いてあるのを見つけました。
    10年以上前に製造されたものでした。ロッジの親父さんに「この手袋どう?」と聞くと「これいいよ。全然壊れねえ。まだまだ使える」とのこと。
    会社の売上を考えれば毎年買い替えてくれた方がいいのかもしれませんが、こうやって長年使ってもらえるというのはまた格別の喜びがあります。
    これからも多くの人に高品質のダイローブを手に取ってもらえるよう頑張ります。

     

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