製品情報

ご使用の前に

安全な手袋を選ぶために

1.使用される溶剤・薬品

製品によって対応できる溶剤・薬品は異なります。使用される溶剤・薬品はSDS(安全データシート)等で、配合成分を確認し耐溶剤面積膨潤倍率表にて使用可能かどうかをご確認下さい。
当社の試験データは常温、単一溶剤でのデータとなります。ご使用になる環境や作業内容等により、性能は変化しますので注意が必要です。

2.作業者の安全

耐透過性能を有さない手袋はガスを透過します。そのため手に刺激を受けたり、溶剤・薬品の種別によっては経皮吸収されたりすることがあります。
透過や手袋破損による思いがけない事故等から作業者を守るため、耐透過インナー手袋(ダイローブT-1、T2シリーズ)の併用をお勧め致します(ダイローブT-1、T2シリーズは強度が弱いため、単体でのご使用は避けて下さい)。
ただし、ダイローブT-1、T2シリーズは絶縁のため静電気対策用手袋のインナーには適しません。

手袋を長持ちさせるために

1.使用後は手袋に付着した油、溶剤・薬品を洗い落とし、陰干しして下さい。
2.溶剤作業では手袋を2双用意し、交互に使うと手袋へのダメージが緩和され長持ちします。
3.汗のニオイが気になる時は、裏返しして洗濯して下さい。

  • 手袋を指先あたりまで裏返します。
  • 手袋の中に空気(水でも可)を入れ、空気が漏れないように袖口をしぼります。
  • 手袋の中の空気が指先まで行くように片手で強く圧迫すれば裏返ります。

※種類によっては裏返すのが困難な手袋もあります。

素材の特性

ポリウレタン(PU)

ポリウレタン(ウレタンゴムとも呼ばれます)は一般的に他のゴムに比べて機械的強度が優れています。
特に、耐摩耗性、耐油性、耐溶剤性、そして耐寒性に優れています。一般的な使用例は、合成皮革、ウレタン繊維や先の特性を利用した各種ゴム製品として幅広く使用されています。
手袋の素材として普及している塩化ビニル、ニトリルゴム、天然ゴムといった素材と比べて軽さ、耐溶剤性、耐摩耗性が優れたポリウレタンに着目して、独自の素材選定と配合によってさまざまな強度やグリップ特性のポリウレタン製手袋を開発しました。

耐溶剤性 ほとんどの有機溶剤に溶けることがなく、使用後の硬化もありません。
耐油性 天然油脂から化学油脂まで幅広く使えます。
耐熱性 150℃でも熱軟化しません。
耐寒性 耐溶剤用ポリウレタンは-20℃で硬くなります。防寒用ポリウレタンは-70℃でもひび割れしません
(JIS K6404-13に準拠)。
耐摩耗性 耐摩耗試験(試験方法:JIS K7204)の結果、3,000回でも破損なし。
●塩化ビニルの5倍以上、天然ゴムの7.5倍以上の耐摩耗性
◯主な手袋に使われている塩化ビニル:600回で破損
◯主な手袋で使われている天然ゴム:400回で破損
高強度 引張強度は主な手袋で使われているニトリル・塩化ビニルの3倍(当社調べ)。
  • 溶出試験
  • 燃焼ガス試験

シリコーン(Silicone)

シリコン(Silicon)は半導体や太陽電池に使われるケイ素(Si)のことですが、当社が使用しているシリコーン(Silicone)はケイ素から作り出された人工高分子化合物のことを指しています。耐熱性、耐候性、化学的安定性、柔軟性に優れ、さまざまな分野に応用されており、当社では耐熱性能と特定の耐薬品性能に着目して手袋製品を開発しました。

耐溶剤性 特定の溶剤に対して優れた耐溶剤性を有します。
耐熱性 200℃でも熱軟化せず、物性が急激に低下することもありません。
難燃性 直火に強く、炎が簡単に燃え移りません。
柔軟性 とても柔らかく、伸び率は500%以上です。
撥水性 水をはじくので汚れがつきにくく、汚れた場合もひと拭きで落とせます。
  • 溶出試験
  • 燃焼ガス試験

エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)フィルム

日本で開発された樹脂で、エチレンとビニルアルコールの成分組成によって酸素遮断性、耐油性、耐薬品性
に優れた素材となります。
■一般的な特徴
●水とアルコールに弱い。
●物性が弱い。
●薄いフィルム状にして使用できる。
●食品のプラスチック容器の構成成分として使用される。
●ダイヤゴムのEVOH
 当社では、薬品の透過に強い特徴を持ったEVOHフィルムを物性の
 強い特殊ポリエチレンで挟むことによって物性強度と
 耐透過性能を合わせて製品化しました。

耐透過性 気体を通しにくい性質があります。
耐溶剤性 溶剤・薬品に触れても変化しにくい性質があります(アルコールを除く)。

フッ素ゴム(FKM)

フッ素ゴムは耐溶剤性、耐熱性、耐油性、耐候性および耐透過性などが他の合成ゴム に比べて優れています。
そのため高価な材料であるにも関わらず、自動車、化学、機械など様々な分野において 採用されています。
当社はフッ素ゴムの耐透過性能に着目し、手袋を開発しました。

耐透過性 気体を通しにくい性質があります。
耐溶剤性 塩素系溶剤、芳香族系溶剤に対して優れています(ケトン、アミン、エステル系除く)

クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)

デュポン社で初めて開発され、ハイパロンという商品名で知られている合成ゴムです。耐酸性、耐アルカリ性、耐老化性、耐オゾン性に優れています。一般的には、ゴムボート、防水シートなどに使用されています。
当社ではCSMの耐酸性、耐アルカリ性の性能に着目し、ゴムの柔らかさを保ち、物性を強化したCSM製の手袋を開発しました。

耐酸・耐アルカリ性
耐透過性
酸・アルカリに対して優れた耐性を有します。
気体を通しにくい性質があります。

※有機溶剤には使えません。有機溶剤にはポリウレタン製手袋をご使用下さい。

用語解説

  • パウダーフリー

    工場工程でのパウダー(粉)は一切使用していません。但しクリーンパックではありません。

    透過

    溶剤や薬品が目に見えない分子 レベルで手袋を通り抜けてしまう 現象です。

  • シンナー

    溶剤の固有名称ではなく混合溶剤です。溶剤の混合割合は、メーカーにより異なりますので注意が必要です。
    主成分はトルエンの他、2~3種類の溶剤が混合されているのが一般的です。
    また用途により酸が含まれている場合があります。

    導電繊維

    電気を通す特殊な繊維です。

  • ノンブリード

    手袋の表面に油状のものがにじまないことです。

    CEマーキング

    ヨーロッパ連合(EC)地域で販売される指定製品に、貼付けを義務付けられている安全マークのことです。
    EU指令が示す安全規則に適合した製品だけが貼付けでき、諸国への輸出が可能になります。